ちょっと未来の自分

先日の弟からの電話といい、さらに先日の年下のイトコの女の子からの電話といい、この頃『ちょっと先の自分』を考えさせられる。

国家公務員で給料だってボーナスだって文句ない程もらっている（だろう）のに、自分の物欲で全て使用していた弟。
が、いつの間にか『結婚したい（婿養子に行きたいか）』などと話をしてくるよになった。
今は地道に貯金をしたり、相手と話し合っているそうだ。

イトコの子は弟と同い年。
あれだけ『結婚は当分先だね、お互い』なんて話し合っていたのに『できちゃった結婚』をして今は幸せな暮らしをしている。
『子供はいいよー。早く生むべき』とも。

母親方のイトコなのだが、母親には5人の兄弟がおり子供は全て2人づつ。
私を含めたその子供たちはうまい具合に年が重なっていて（双子が2組）最長年齢と最低年齢の差は7歳しかない。
だからイトコ同士が集まると、かなり楽しいし年が近いせいか集まりやすい。

小さい頃はよくケンカばっかりしていた。
面白いことに、兄弟ごとにペアになりのケンカ。
楽しかったな。

みんなが思春期になった頃に母方の祖父が亡くなった。
その頃、高校生だった私は反抗期と遊びたい盛りで自宅にはほとんど帰らなかった。
最初の頃は深夜の帰宅に怒鳴られ、なぐられる生活。
それがイヤで家に帰らなくなってしまった。

祖父の死を知らずに遊び歩いていた私にもやっと知らせが入り、単車で駆けつけてみるとすでにみんなが集まっていた。

私は核家族で育ち、母方の祖父からも父方の祖母からもウルサイ説教ばかりさせれていたのであまり近づかなかった。

『おじいちゃんね、ずっと心配してたんだよ』
とイトコから聞かされて、ちょっと後悔した。
“もっと接しておけば良かったな”と。

その5年後に父方の祖母が亡くなる寸前には仕事もはじめて落ち着いていたので駆けつけることができた。
もう3年以上も顔を出していなかったので、病院で危篤寸前の祖母に話し掛ける。
ガンで話している最中に、ものすごい量と匂いの吐血。
似たような仕事をしていた私には（生き物違いだけど）吐血くらいでビックリせず、淡々と処理をしていた私に祖母の言葉。
『美容師さんがお見舞いに来てくれた。よくして下さってありがとう』

最後まで孫の私だとは判別できなかった。


母方の祖父の葬式の時。
私は久々にイトコ達に会った。
ずっと家にも帰らなかったから、弟をはじめ年上のイトコから
『オマエ、何やってるんだ』と説教。

それぞれの親が寝静まった頃に10人のイトコが外に集まり話し合いが始まった。
親に迷惑をかけ家出同然の生活をしている私、
シンナー、万引きを繰り返している双子のイトコ（女の子）、
が槍玉にあげられ『しっかりしろよ』
と朝までみんなで話し合った。

今ではその中の4人が結婚し、子供と家族での幸せな生活を送っている。
面白いことに、最年齢から片付いている。
次は弟の番なのだ。

今でもイトコ同士で連絡を取ったり、相談し合いながらちょくちょく会っている。
『できちゃった結婚』が多いイトコ達。
“どうしよう・・・”と連絡が入り、恒例の親族会でのお披露目。

兄弟のトップである母親に話をし、親族会に作っちゃった相手を連れて来させる。
その子の両親はそうとうビックリし、みんなで話し合う。
その方がゴタゴタが少なくていいんじゃない？と楽天的な私の母親の考えそうなコトだ。

随分酒の入っただろう私の父も
『いい男の子じゃないか。賛成してやれよ』
なんて人事。これが私だったら大変な問題になるんだろーに、といつも苦笑いして見ている。

先日電話のかかってきた年下のイトコもその一人。
独身時代に遊びすぎたツケがまわり、その当時の借金を返済しながら子供と優しい旦那と生活している。

過去を思い出したり、現在の自分やら兄弟、イトコ、友達との生活を比較すると考えされられるものがある。

だからって人は人、自分は自分、というスタイルは全然変わらないんだけど何となく考える。
それなりに目標を持ち、意識をもって生活しているつもりだが最近の自分は時間に流されているような気もする。

私のちょっと先の自分は
来年の5月で退職し、海外へのんびり旅行。
それだけで精一杯。

次のちょっと先の自分はのんびり旅行で考えることにしよう。

・・・最近、自分の掲示板が見られないんだけど・・・
そろそろ変更しないとダメかな？